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平成30年度計画[PDF:] 業務活動に関する情報 | 年金積立金管理運用独立行政法人

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(1)

年金積立金管理運用独立行政法人 平成30年度計画

平成30年3月30日届出

独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第31条第1項の規定に基づき、 年金積立金管理運用独立行政法人(以下「管理運用法人」という。)の平成30年度 計画を次のとおり定める。

平成30年3月30日

年金積立金管理運用独立行政法人 理事長 髙橋 則広

第1 国民に対 して提供す るサービス その他の業 務の質の向 上に関する 目標を達 成 するためとるべき措置

1.年金積立金の管理及び運用の基本的な方針

年金積立金の運用は、年金積立金が被保険者から徴収された保険料の一部であ り、かつ、将来の年金給付の貴重な財源となるものであることに特に留意し、専 ら被保険者の利益のために長期的な観点から安全かつ効率的に行うことにより、 将来にわたって年金事業の運営の安定に資することを目的として行う。

また、「積立金の管理及び運用が長期的な観点から安全かつ効率的に行われる ようにするための基本的な指針」(平成26年7月総務省、財務省、文部科学省、 厚生労働省第一号)(以下「積立金基本指針」という。)を踏まえ、その内容に従 って年金積立金の管理及び運用を行う。

このため、分散投資を基本として、管理運用主体(管理運用法人、国家公務員 共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会及び日本私立学校振興・共済事業団 をいう。以下同じ。)が共同して、積立金の資産の構成の目標(以下「モデルポ ートフォリオ」という。)を定め、これを参酌して、長期的な観点からの資産構 成割合(以下「基本ポートフォリオ」という。)を策定し、年金積立金の運用を 行う。

なお、その際には、年金積立金の管理及び運用に関する具体的な方針を策定し、 公表するとともに、平成30年度中に少なくとも1回検討を加え、必要があると 認めるときは速やかに見直しを行う。

2.国民から一層信頼される組織体制の確立

(2)

る法律(平成28年法律第104号)による年金積立金管理運用独立行政法人法 (平成16年法律第105号。以下「法」という。)の改正に伴い、①独任制か ら合議制への転換、②「意思決定・監督」と「執行」の分離、執行部の責任と権 限の明確化を目的として、平成29年10月1日から管理運用法人に経営委員会 及び監査委員会を設置した。経営委員会は、管理運用法人の重要事項について議 決し、その方針に沿って、理事長及び管理運用業務担当理事等の役職員が与えら れた責任と権限の下で専門性やその裁量を発揮し、適切に業務を執行するよう、 役員の職務の執行の監督等の業務を行う。監査委員会は、コンプライアンスの確 保、業務執行の手続きの適正性及びリスク管理等の観点から、経営委員会と必要 な連携をとって監査等を行う。また、理事長は、合議制の経営委員会の一員とし て意思決定に参加するとともに、管理運用法人を代表し経営委員会の定めるとこ ろに従って管理運用法人の業務を総理する。管理運用業務担当理事は、経営委員 会の定めるところにより、経営委員会の会議に出席し、管理運用業務に関し意見 を述べることができる。

本改正の趣旨・内容を十分に踏まえ、意思決定・監督を担う経営委員会、監査 等を担う監査委員会及び執行を担う理事長等が、適切にそれぞれの役割を分担し、 また相互に密接な連携を図ることにより、自律的なPDCAサイクルを機能させ、 国民から一層信頼される組織体制の確立に努める。

3.運用の目標、リスク管理及び運用手法

(1)運用の目標

① 基本ポートフォリオに基づきリバランス等を行い、これを適切に管理する。

② 運用受託機関の選定、管理及び評価を適切に実施すること等により、平成 30年 度に おけ る各 資産ご との ベン チマ ーク収 益率 を確 保す るよう 努める とともに、中期目標期間においても各資産ごとのベンチマーク収益率を確保 する。

ベンチマークについては、中期計画に基づく適切な市場指標を用いる。

(2)年金積立金の管理及び運用におけるリスク管理

リターン・リスク等の特性が異なる複数の資産に分散投資することをリスク 管理の基本とし、年金積立金の管理及び運用に伴う各種リスクの管理を適切に 行う。

(3)

スク管理を行う。

さらに、そのために、運用リスク管理に関する基本方針を検討し、策定する。

① 資産全体

基本ポートフォリオを適切に管理するため、年金積立金の資産構成割合と 基本ポートフォリオとの乖離状況を少なくとも毎月1回把握するとともに、 必要な措置を講じる。

また、適切かつ円滑なリバランスを実施するため、市場動向の把握・分析 等を行う。

さらに、資産全体のリスクを確認し、リスク負担の程度についての分析及 び評価 並び に各 年度 の複合 ベン チマ ーク 収益率 との 乖離 要因 の分析 等を行 う。

② 各資産

市場リスク、流動性リスク、信用リスク等を管理する。また、外国資産に ついては、カントリーリスクも注視する。

③ 各運用受託機関

運用受託機関ごとに運用目標、運用手法、リスク指標及びベンチマーク等 に関する運用ガイドラインを示す。

また、運用状況及びリスク負担の状況についての報告のほか、随時必要な 資料の提出を求めるとともに、定期的に各運用受託機関とミーティングを行 う。リスク分析ツール等を用いて運用ガイドラインの遵守状況、運用状況及 びリスク負担状況を把握するとともに、運用体制の変更を把握し、運用コン サルタントも活用しつつ、運用受託機関に対し適切に管理、評価を行う。

④ 各資産管理機関

資産管理機関ごとに資産管理の目標、管理手法及び体制等に関する資産管 理ガイドラインを示す。

また、資産管理状況についての報告のほか、随時必要な資料の提出を求め るとともに、定期的にミーティングを行い、資産管理ガイドラインの遵守状 況及び資産管理体制の変更を把握し、資産管理機関に対し適切に管理、評価 を行う。

信用リスクについては、随時管理する。

(4)

化・多様化に対応した資産管理の在り方を検討する。

⑤ 自家運用

自家運用に係る運用目標、運用手法、リスク指標及びベンチマーク等に関 する運用ガイドラインを定め、随時遵守状況を適切に管理する。

(3)運用手法

① 運用手法については、新たな手法の導入等に当たって経営委員会が重要事 項と判断する事項について経営委員会の審議を経て議決を行うなど、経営委 員会による適切な監督の下で、適切にそのリスク管理を行う。

② 各資産ともキャッシュアウト対応等の場合を除き、原則としてパッシブ運 用とアクティブ運用を併用し、アクティブ運用に取り組むことにより超過収 益の獲得を目指すものとする。

ただし、アクティブ運用については、定量的な実績を勘案した定性評価に 基づき、超過収益が獲得できるとの期待を裏付ける十分な根拠を得ることを 前提に行うものとする。

③ 伝統的資産の評価ベンチマークについては、運用収益向上の観点から、見 直し等を含めた検討を行う。

④ アクティブ運用については、目標超過収益率を確保する観点から、マネジ ャー・ベンチマークの見直し及び新たな実績連動報酬の導入により、運用受 託機関とのアラインメントの強化を図る。パッシブ運用については、多様な ベンチマークへの対応を進める。

⑤ 運用受託機関とのエンゲージメントを通じて定期的に定量的な実績を勘案 した定性評価を行うとともに、マネジャー・エントリー制を活用して、各資 産の運用受託機関構成を適時に見直し、その結果を踏まえ、これに伴う資産 の移管を実施する。

(5)

(4)運用対象の多様化

① 新たな運用対象については、被保険者の利益に資することを前提に、経営 委員会において、年金資金運用の観点から幅広に検討を行う。理事長等は実 施状況 や経 営委 員会 から求 めの あっ た市 場環境 等に 関す る事 項につ いては 適時に経営委員会に報告することとし、経営委員会はその報告等を十分に踏 まえ、資金運用について一般に認められている専門的な知見に基づき検討す る。

② オルタナティブ投資において、投資一任での運用に加え、LPS(リミテ ッドパートナーシップ)を活用した運用に取り組む。

(5)株式運用における考慮事項

株式運用において、財務的な要素に加えて、収益(リスク調整後リターン) 確保のため、ESG(環境、社会、ガバナンス)を含めた非財務的要素に関す る取組も考慮した運用受託機関の総合評価を行うとともに、株式パッシブ運用 におけるESGを考慮したマネジャー・ベンチマークに基づく運用について取 組を進める。

また、グローバル環境株式指数の公募結果を踏まえた取り組みを進める。 さらに、マネジャー・エントリー制に関し、外国株式運用においてESGの 考慮を投資方針に含む運用受託機関の採用も含め審査を進める。

なお、平成29年10月2日に、投資原則を改訂し、ESGを考慮した取り 組みを含むスチュワードシップ責任(注)を果たすような様々な活動の対象を 株式投資から全資産に拡大したことから、投資原則に従い、株式以外の資産に おいてもその資産にふさわしい活動を進める。

(注)機関投資家が、投資先の企業やその事業環境等に関する深い理解に基づ く建設的なエンゲージメント等を通じて、当該企業の企業価値の向上や持続的 成長を促すことにより、顧客・受益者の中長期的な投資収益の拡大を図る責任 をいう。以下同じ。

(6)財投債の管理及び運用

自家運用において、引き受けた満期保有とする財投債について、管理及び運 用を行う。また、資産の評価に当たっては、償却原価法に併せ、時価による評 価も行い、開示する。

4.透明性の向上

(6)

に、ホームページ等を活用して迅速に公表する。また、運用の多様化、高度化や 国際化においても国民に対する情報公開・広報活動の在り方を検討し、充実等を 図る。

具体的には、以下の取組を進めることとし、その際には、市場への影響に留意 するものとする。

(1) 広報戦略を策定し、広報の方向性や効果的なコミュニケーションツール(S NSを含む)の位置づけ等を明確化するとともに、広報活動の評価(効果測 定を含む)を行う。

(2) 基本ポートフォリオ等の管理及び運用の趣旨や仕組みをホームページ等で 説明する。

(3) 管理運用に関する基本的な方針・遵守事項等を規定した年金積立金の管理 及び運用に関する具体的な方針をホームページにより公開する。

(4) ホームページについて、資料をより迅速に掲載するとともに、利用者アク セスの利便性を図る。また、英文情報発信の一層の拡大を図る。

(5) 平成29年度の管理及び運用実績の状況(運用資産全体の状況、運用資産 ご と の 状 況 及 び 各 運用 受 託 機 関 等 の 状 況並 び に 新 た な 運 用 対象 を 追 加 す る 場合を始めとする年金積立金の運用手法、運用管理委託手数料、運用受託機 関等の選定過程・結果を含む。)については、7月の第一金曜日にホームペ ージ等により情報を公開する。また、平成30年度の四半期の運用状況につ いては、期末日の翌々月の第一金曜日にホームページ等により情報を公開す る。

具体的な公表日は、平成29年度の管理及び運用実績の状況は7月6日に、 平成30年度の四半期の運用状況は8月3日、11月2日、2月1日とする。

(6) 監査委員会及び監査法人の監査の結果については、年1回ホームページで 情報を公開する。

(7) スチュワードシップコードへの対応状況及び株主議決権行使の結果等の公 表について、引き続き分かりやすい内容となるよう努める。

(7)

さらに、経営委員会の審議の透明性の確保を図るため、議事録及び議事概 要をそれぞれ厚生労働省令で定める期間の経過後速やかに公表する。

加えて、管理運用法人が行う年金積立金の管理及び運用の透明性をさらに 高めるため、保有する全ての有価証券の銘柄名(債券については発行体名) と当該有価証券の時価総額を公表する。

(9) 運用におけるESGの取り組みを評価し、投資の効果を確認するとともに、 透明性を確保する観点からESGレポート(仮称)を作成する。

5.年金積立金の管理及び運用における長期的な観点からの資産の構成に関する事 項

(1)基本ポートフォリオ

モデルポートフォリオに即し、次の基本ポートフォリオに基づき、年金積立 金の管理及び運用を行う。

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式

資産構成割合 35% 25% 15% 25%

乖離許容幅 ±10% ±9% ±4% ±8%

(注)運用体制の整備に伴い管理・運用されるオルタナティブ資産(インフラス トラクチャー、プライベートエクイティ、不動産その他経営委員会の議を経 て決定するもの)は、リスク・リターン特性に応じて国内債券、国内株式、 外国債券及び外国株式に区分し、資産全体の5%を上限とする。

また、経済環境や市場環境の変化が激しい昨今の傾向を踏まえ、基本ポー トフォリオの乖離許容幅の中で市場環境の適切な見通しを踏まえ、機動的な 運用ができる。ただし、その際の見通しは、決して投機的なものであっては ならず、確度が高いものとする。

(2)基本ポートフォリオの見直し

基本ポートフォリオについて、策定時に想定した運用環境に変化がないかの 検証を行う。

また、市場の急激な変動などが生じた場合、必要に応じて見直しの検討を行 う。

(8)

6.年金積立金の管理及び運用に関し遵守すべき事項

(1)受託者責任の徹底

慎重な専門家の注意義務及び忠実義務の遵守を徹底する。

(2)市場及び民間の活動への影響に対する配慮

年金積立金の運用に当たっては、市場規模を考慮し、自ら過大なマーケット インパクトを蒙ることがないよう努めるとともに、市場の価格形成や民間の投 資行動等を歪めないよう配慮し、特に、資金の投入及び回収に当たって、特定 の時期への集中を回避するよう努める。

また、民間企業の経営に対して過度に影響を及ぼさないよう、以下の点につ いて配慮する。

① 同一企業発行有価証券の保有状況について制限を設け、運用受託機関から の運用状況の報告に併せて、遵守状況を確認する。

② 企業経営等に与える影響を考慮し、株式運用において個別銘柄の選択は行 わない。

③ コーポレートガバナンスの重要性を認識し、議決権行使を含むスチュワー ドシップ活 動の目 的が 長期的な株 主利益 の最 大化を目指 すもの であ ること を運用受託機関に示すとともに、運用受託機関からは、議決権行使に係るガ イドラインの提出及び議決権行使状況の年2回の報告を求める。ガイドライ ン及び議決 権行使 状況 を含む運用 受託機 関の スチュワー ドシッ プ責 任に係 る取組については、平成29年6月1日制定の「スチュワードシップ活動原 則」及び「議決権行使原則」を踏まえた管理運用法人と運用受託機関間の双 方向のコミュニケーションによるエンゲージメントを通じた評価を行う。

④ 「責任ある機関投資家」の諸原則《日本版スチュワードシップ・コード》 (平成29年5月29日改訂日本版スチュワードシップ・コードに関する 有識者検討会取りまとめ)を踏まえ、平成29年8月1日改定の「スチュ ワードシップ責任を果たすための方針」に沿った対応を行う。

また、スチュワードシップを重視した運用受託機関のビジネスモデルに 対応した評価方法や手数料体系を検討する。

(9)

外国株式運用受託機関のスチュワードシップ責任に係る取組状況について の評価にも活用する。

(3)年金給付のための流動性の確保

年金財政の見通し及び収支状況を踏まえ、年金給付等に必要な流動性(現金 等)を確保するとともに、効率的な現金管理を行う。

その際、市場の価格形成等に配慮しつつ、円滑に資産の売却等を行い、不足 なく確実に資金を確保するため、市場動向の把握・分析や短期借入の活用等必 要な機能の強化を進める。

(4)他の管理運用主体との連携

他の管理運用主体に対して必要な情報の提供を行う等、相互に連携を図りな がら協力するよう努める。

7.管理及び運用能力の向上

(1)高度で専門的な人材の確保とその活用等

① 高度で専門的な人材については、運用の多様化に合わせ必要とする業務を 明らかにするとともに、採用に当たっては、専門的能力の精査を行う。また、 人材の受入に当たっては、運用能力を発揮できるよう環境整備を行う。

② 高度 で専門 的な人材の管理 運用法 人に対する貢献 の努力 及びその成果を 適正に評価できる人事評価制度の適正な運用を行い、人材の適時適切な配置 等を行う。

③ 職員 の業務 の遂行能力の向 上を目 的とした高度で 専門的 な人材等を活用 した研修等を行う。

④ 高度で専門的な人材の報酬水準の妥当性については、民間企業等の報酬水 準と比較する手法により国民に分かりやすい説明を行う。

⑤ 専門人材の強化等については、経営委員会の適切な監督の下、推進する。

(2)運用対象の多様化に伴うリスク管理の強化

基 本 ポ ー ト フォ リ オの 乖 離 許 容 幅の 中 での 機 動 的 な 運用 を 行う こ と な ど を踏まえ、複線的なリスク管理を進める。

(10)

運用にかかる損失の危険の管理を目的として、先物外国為替(市場デリバ ティブ)及び株価指数先物の運用に向けた体制を検討・構築する。

また、フォワード・ルッキングな観点からのリスクの変化について、海外 公的年金の実施事例等を踏まえ、ストレステスト等を充実する。

ポートフォリオ全体のリスク管理システムの運用について、次期中期計画 に向けた調査・検討を行う。

上記の取組みを通じて、全体のリスク管理フレームワークの高度化を図る。

8.調査研究業務

(1)調査研究業務の充実

① 管理運用手法の高度化等を進める観点からの調査研究を大学やシンクタン ク等を活用して積極的に行う。なお、調査研究の実施に当たっては、管理運 用法人の職員が関与することにより、分析手法などのノウハウの蓄積を図る。

② 年金運用の分野で優れた功績をあげつつある若手研究者を表彰し、その功 績と社会的意義を広く情報発信するとともに、優秀な研究者の活動を振興す ることを目的として、「GPIF Finance Awards」を実施す る。

③ 内外の経済動向の把握については経済環境コンサルタント、投資戦略情報 提供業者を活用し、適切なリバランス及びキャッシュアウトのため、市場及 び地政学的リスク等に関する情報収集・分析を行う。

④ 世界銀行と共同で、持続的な投資の促進に向け、債券投資におけるESG について、ベンチマーク、ガイドライン、格付手法、リスク分析など実務的 な課題に関して引き続き研究を行う。

⑤ 年金積立金の管理及び運用に関するノウハウを管理運用法人内に蓄積する ため、高度で専門的な人材の採用に伴い、当該人材を含めた調査研究を担え る体制整備を検討する。

⑥ 専門調査機関等が主催するセミナーや研修などに参加して内外の情報収集 や意見交換を積極的に行う。

(2)調査研究業務に関する情報管理

(11)

及び内部統制委員会に報告する。

また、選定先等候補者に対しても、情報セキュリティベンチマークによる 自己診断等を求め、その結果を選定における評価の要素とする。

第2 業務運営の効率化に関する目標を達成するためとるべき措置

1.効率的な業務運営体制の確立

(1)事務処理の迅速化を図り、組織編成及び人員配置を各部門の業務の質量に応 じて見直すとともに、効率的かつ効果的に業務を遂行できるような体制の整備 を行う。

(2)人事評価制度については、経費節減の意識・取組も評価項目としつつ、適正 な運用を図る。

2.業務運営の効率化に伴う経費節減

一般管理費(退職手当を除く。)及び業務経費(システム関連経費、管理運用 委託手数料、高度で専門的な人材に係る人件費及び短期借入に係る経費を除く。) の合計について、被用者年金制度の一元化も踏まえつつ、高度で専門的な人材の 確保その他の「独立行政法人改革等に関する基本的な方針」(平成25年12月 24日閣議決定。以下「基本的方針」という。)等に基づき平成30年度に新規 に追加されるものや拡充される分を除き、平成29年度と比べて1.34%以上 の効率化を行う。

人件費については、政府の方針を踏まえつつ適切に対応していく。その際、高 度で専門的な人材の確保その他の基本的方針に基づく施策の実施に的確に対応 できるよう、必要な人員体制を確保する。

また、給与水準については、国家公務員の給与、金融機関等の民間企業の給与、 管理運用法人の業務の実績及び職員の職務の特性等を考慮し、手当を含め役職員 給与について検証した上で、その適正化に取り組むとともに、その検証結果や取 組状況を公表する。その際、高度で専門的な人材の報酬水準については、第1の 7の(1)により対応する。

なお、管理運用委託手数料については、引き続き低減に努めつつ、運用受託機 関の選定等を行う際には、運用実績や付加価値(スチュワードシップ活動を含む。) に応じた効率的かつ合理的な水準となるよう努める。

3.契約の適正化

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5月25日総務大臣決定)により管理運用法人が策定した「調達等合理化計画」 に基づく取組を着実に実施する。

4.業務の電子化の取組

多様化、高度化や国際化に対応した管理運用業務の基盤となる情報システムの 整備等を行うなど、業務運営の電子化、ペーパーレス化等に取り組み、業務運営 の効率性の向上を図る。特に、紙文書と電子文書の統合管理に向けた取組を推進 する。

第3 財務内容の改善に関する事項

「第2 業務運営の効率化に関する目標を達成するためとるべき措置」で定め た事項に配慮した平成30年度の予算を作成し、当該予算による適正かつ効率的 な運営を行う。

第4 予算、収支計画及び資金計画

1.予算

別表1のとおり

2.収支計画 別表2のとおり

3.資金計画

別表3のとおり

第5 短期借入金の限度額 1.短期借入金の限度額

20,000億円

2.想定される理由

予見し難い事由による一時的な資金不足等に対応するため。

第6 不要財産又は不要財産となることが見込まれる財産がある場合には、当該財産 の処分に関する計画

なし

(13)

なし

第8 剰余金の使途 なし

第9 その他主務省令で定める業務運営に関する事項

1.内部統制の一層の強化に向けた体制整備

(1)業務方法書に基づき、内部統制体制を強化するため設置した内部統制委員会 などにより、リスク管理やコンプライアンスの徹底を図る。

(2)年金積立金の管理及び運用に当たっては、専門性の向上を図るとともに、責 任体制の明確化を図り、受託者責任(慎重な専門家の注意義務及び忠実義務の 遵守)を踏まえ、関係法令、中期目標、中期計画及び第1の1に定める年金積 立金の管理及び運用に関する具体的な方針等の周知及び遵守の徹底、役職員へ の研修の実施等を行う。

また、運用受託機関等に対して、ガバナンス体制及び利益相反の防止体制の 確立並びに関係法令等の遵守を徹底するよう求める。

(3)コンプライアンス・オフィサーやリーガル・オフィサー等を活用し、リスク の管理や法令遵守の確保等を的確に実施する。

(4)運用受託機関等との不適切な関係を疑われることがないよう、役職員の再就 職に関する制約に関して適切な運用を行う。

(5)管理運用法人のガバナンス体制の変更に伴い、経営委員会の立場から、現行 規程の点検を行う。

2.監査委員会の機能強化等によるガバナンス強化

(14)

3.情報セキュリティ対策

情報セキュリティポリシー(基本方針)に基づく情報セキュリティマネジメン トを厳格に実施するとともに、管理運用法人における情報セキュリティ対策の有 効性を評価し、当該対策が十分に機能していることの確認を日常的に行う。

運用受託機関等に求めている情報セキュリティベンチマークによる自己診断 等について、その結果を評価し、情報セキュリティ委員会及び内部統制委員会に 報告する。

また、運用受託機関等の候補者に対しても、情報セキュリティベンチマークに よる自己診断等を求め、その結果を選定における評価の要素とする。

4.施設及び設備に関する計画 なし

5.中期目標期間を超える債務負担

中期目標期間を超える債務負担については、年金積立金の管理及び運用業務に 附帯する業務が中期目標期間を超える場合で、当該債務負担行為の必要性及び適 切性を勘案し、合理的と判断されるものについて行う。

6.職員の人事に関する計画

(1)業務運営を効率的かつ効果的に実施するため、組織編成及び各部門の人員 配置を実情に即して見直す。また、政府の働き方改革実行計画(平成29年 3月28日決定)を踏まえる等、職員がより働きやすい環境の実現に向けて 検討を行い、必要な措置を講じる。

(2)職員の努力及びその成果を適正に評価する人事評価を実施する。

(3)職員の採用に当たっては、資質の高い人材をより広く求める。

(15)

別表1

成30

度の予算

単位:百万円

厚生 金 定 国民 金 定 総合 定 30 度計

収入

金特別会計厚生 金 定寄託金 - - -

-金特別会計国民 金 定寄託金 - 5,200 - 5,200

厚生 金 定よ 受入 - - 14,201,979 14,201,979

国民 金 定よ 受入 - - 890,042 890,042

投資回収金 - - 3,000,182 3,000,182

総合 定よ 償還金受入 1,488,040 276,605 - 1,764,645

総合 定よ 国庫納付金受入 1,103,680 131,858 - 1,235,538

運用収入 - - 7,290,082 7,290,082

雑収入 - - 175 175

総合 定よ 分配金受入 6,760,787 400,176 - 7,160,964

計 9,352,507 813,839 25,382,461 35,548,807

支出

一般管理費 - - 1,041 1,041

業 経費 - - 127,970 127,970

総合 定へ繰入 14,201,979 890,042 - 15,092,021

投資 - - 15,092,196 15,092,196

厚生 金 定へ国庫納付金繰入 - - 1,103,680 1,103,680

国民 金 定へ国庫納付金繰入 - - 131,858 131,858

金特別会計厚生 金 定納付金 1,103,680 - - 1,103,680

金特別会計国民 金 定納付金 - 131,858 - 131,858

厚生 金 定へ償還金繰入 - - 1,488,040 1,488,040

国民 金 定へ償還金繰入 - - 276,605 276,605

金特別会計厚生 金 定寄託金償還 1,488,040 - - 1,488,040

金特別会計国民 金 定寄託金償還 - 276,605 - 276,605

厚生 金 定へ分配金繰入 - - 6,760,787 6,760,787

国民 金 定へ分配金繰入 - - 400,176 400,176

計 16,793,699 1,298,505 25,382,354 43,474,558

人件費の見積

期間中総額1,898百万円を支出する

た し 上 の額 役員給与 非常勤役員給与を除く 並び 職員基本給 職員諸手当 時間外勤 手当 相当

する範囲の費用 ある

(16)

別表2

成30

度の収支計画

単位:百万円

厚生 金 定 国民 金 定 総合 定 30 度計

収益の部 6,760,787 400,176 7,290,082 14,451,046

経常収益 - - 7,290,082 7,290,082

資産運用収益 - - 7,290,082 7,290,082

事業外収益 - - -

-雑益 - - -

-総合 定分配金収入 6,760,787 400,176 - 7,160,964

費用の部 - - 7,290,082 7,290,082

経常費用 - - 129,119 129,119

業 経費 - - 127,923 127,923

業 経費 - - 127,547 127,547

賞与引当金繰入 - - 234 234

退職給付費用 - - △48 △48

減価償却費 - - 190 190

一般管理費 - - 1,195 1,195

一般管理費 - - 856 856

賞与引当金繰入 - - 103 103

退職給付費用 - - 187 187

減価償却費 - - 49 49

財 費用 - - 0 0

繰入前利益 - - 7,160,964 7,160,964

厚生 金 定分配金繰入 - - 6,760,787 6,760,787

国民 金 定分配金繰入 - - 400,176 400,176

当期利益金 △当期損失金 6,760,787 400,176 - 7,160,964

(17)

別表3

成30

度の資金計画

単位:百万円

厚生 金 定 国民 金 定 総合 定 30 度計

資金収入 2,591,720 413,663 3,134,569 6,139,951

前 度よ の繰越金 - - -

-業 活動 よる収入 2,591,720 413,663 3,134,569 6,139,951

金特別会計厚生 金 定寄託金 よる収入 - - -

-金特別会計国民 金 定寄託金 よる収入 - 5,200 - 5,200

厚生 金 定 の受入 よる収入 - - -

-国民 金 定 の受入 よる収入 - - 5,200 5,200

総合 定 の償還金の受入 よる収入 1,488,040 276,605 - 1,764,645

総合 定 の国庫納付金受入 よる収入 1,103,680 131,858 - 1,235,538

投資回収金収入 - - 3,000,182 3,000,182

運用事業収入 - - 129,011 129,011

その他の業 収入 - - 175 175

投資活動 よる収入 - - -

-敷金・保証金回収 よる収入 - - -

-財 活動 よる収入 - - -

-資金支出 2,591,720 413,663 3,134,569 6,139,951

業 活動 よる支出 2,591,720 413,663 3,134,434 6,139,816

資金運用の投資 よる支出 - - 5,375 5,375

一般管理費支出 - - 1,026 1,026

業 経費支出 - - 127,850 127,850

総合 定への繰入 よる支出 - 5,200 - 5,200

厚生 金 定への国庫納付金繰入 よる支出 - - 1,103,680 1,103,680

国民 金 定への国庫納付金繰入 よる支出 - - 131,858 131,858

厚生 金 定への償還金繰入 よる支出 - - 1,488,040 1,488,040

国民 金 定への償還金繰入 よる支出 - - 276,605 276,605

寄託金償還 よる支出 1,488,040 276,605 - 1,764,645

国庫納付金 よる支出 1,103,680 131,858 - 1,235,538

投資活動 よる支出 - - 53 53

固定資産 得 よる支出 - - 53 53

敷金・保証金支払 よる支出 - - -

-財 活動 よる支出 - - 82 82

次 度への繰越金 - - -

-注1 単位未満端数四捨五入処理のため 計 おいて一致し いことがある

参照

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